(1)
力\(F\)は9.8Nになるまでは動きませんので、5.0Nでは全然力不足です。
単に作用反作用が成立するだけの話なので、解答は特に計算はいらず、加えた力のまま5.0N
(2)
問題文に静止摩擦係数というワードが出てきたら、動き始める瞬間だけの物理学を考えているものだと思ってください。その一瞬のみを表すためだけに静止摩擦係数という概念が必要なんです。
静止摩擦係数を使う公式は、ややこしいことに静止摩擦力ではなく、最大摩擦力です。
「静止しているときの摩擦の中では最大の値」という意味の「最大」です。
水平面での最大摩擦力の公式
\(f_0=μmg\) より
\(9.8=μ×2.5×9.8\)
\(1.0=2.5μ\)
\(μ=0.40\)
となります。
0.40の始めの「0.」は有効数字がノーカウントになります。小数点以降の「.40」の部分に数字が2つあるので、有効数字2ケタで答えるためには「0.4」ではなく「0.40」になっていることに注意してください。
▼小数点の有効数字
「0.」は有効数字がノーカウント