【蛍光】電子がエネルギーを受け励起したものが、基底状態に戻るときに発光
【燐光】蛍光に同じ。ただし、蛍光が励起一重項状態から基底一重項状態へ戻る際の発光であるのに対し、燐光は励起三重項状態から基底一重項状態へ戻る禁制遷移の際に起こるため、結果的に時間がかかる。
つまり…
励起軌道――
基底軌道↑↓
から電子が励起すると、通常はスピンの向きを変えずに
励起軌道―↓
基底軌道↑―
となって発光する(蛍光)が、燐光の場合はスピンの向きが禁則的に入れ替わり、
励起軌道―↑
基底軌道↑―
と励起しているので、戻るときにスピンの向きを入れ替えつつ基底に戻すので、時間がかかる、ということのようです。一般にスピンの向きは変えられないけど、電子相互作用により、確率的には0ではないので、変わらないこともないということだそうです。
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%87%90%E5%85%89