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リ物基 基問100

まず前提として、グラフがよめなければいけません。

今回出題されているグラフは、\(F-x\)グラフと呼ばれるもので、グラフの面積が仕事の量をあらわします。

この問題では、面積を求めて仕事を求めると同時に、運動エネルギーとの関係性を使って必要な物理量を求めていくことにしましょう。

 

▼\(F-x\)グラフ

 面積は仕事の量をあらわす

 

 

(1)

\(x=7.0m\)までの間なので、グラフの長方形部分の面積を求めればいいですね。

\(W=Fx\) より

\(W=10×7.0\)

\(W=70J\)

 

(2)

はじめ、物体は\(v=6.0m/s\)で運動しているそうです。質量は\(5.0kg\)と書いてありますので、運動エネルギーが求められそうです。

\(K=\displaystyle\frac{1}{2}mv^2\) より

 

\(K=\displaystyle\frac{1}{2}・5×6^2\)

 

\(K=90J\)

 

つまり、はじめに\(90J\)のエネルギーを持っているわけです。ここに(1)で求めた\(70J\)を足して、

\(E=90+70\)

\(E=160J\)

としてやります。はじめ\(90J\)のエネルギーを持っていた物体に\(70J\)の仕事をして、総エネルギー量は\(160J\)となりました。つまり、元の速さより速くなった、ということを意味しています。

では、具体的にいくらの速さになったのか、これは運動エネルギーの公式から逆算していきましょう。

 

\(K=\displaystyle\frac{1}{2}mv^2\) より

 

\(160=\displaystyle\frac{1}{2}・5×v^2\)

 

\(64=v^2\)

 

\(v=8.0m/s\)

 

最初の運動エネルギーにいくらかの仕事を加えて、後の運動エネルギーを求める、という流れが分かっているのであれば、最初から1本の式で解き進めてもかまいません。

\(K_0+W=K\) より

\(\displaystyle\frac{1}{2}mv_0^2+W=\frac{1}{2}mv^2\)

 

として、ここにすべての値を代入していることと同じです。

 

(3)

グラフ後半の三角形部分の面積から計算しましょう。

\(W=底辺×高さ÷2\)

\(W=(25-7)×10÷2\)

\(W=18×10÷2\)

\(W=90J\)

 

(4)

(2)で求めた\(160J\)に、さらに\(90J\)を加えているので、合計は

\(E=160+90\)

\(E=250J\)

となっています。このときの速さは運動エネルギーの公式から逆算して、

\(K=\displaystyle\frac{1}{2}mv^2\) より

\(250=\displaystyle\frac{1}{2}・5×v^2\)

\(100=v^2\)

\(v=10m/s\)