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リ物基 基問96

位置エネルギーの公式は

\(U=mgh\)

です。ここで、\(h\)は単に「高さ」を表すのではなく、「基準面からの高さ」であることを確認しましょう。

 

(1)

地面を基準とすると、物体Aは高さ\(10m\)に位置するので、

\(U=mgh\) より

\(U_A=5.0×9.8×10\)

\(U_A=4.9×10^2J\)

 

物体Bは、地下\(5.0m\)の位置にあります。こういうとき、基準面より下に位置するので、高さは

\(h=-5.0\)

と考えます。よって、

\(U_B=5.0×9.8×(-5.0)\)

\(U_B=-2.45×10^2\)

\(U_B=-2.5×10^2J\)

有効数字を丸めるのを忘れないようにしましょう。

 

二つのエネルギーの差\(ΔU\)は、大きい値から小さい値を「引く」ことで求まるので、

\(ΔU=U_A-U_B\)

と書けますが、難しく考えずに単に差を出しましょう。数直線上に値を取ってみるとイメージがしやすいかもしれません。

\(ΔU=4.9×10^2-(-2.45×10^2)\)

\(ΔU=7.35×10^2J\)

 

 

(2)

これが地下室の床基準になると話が変わります。

物体Aは、地下室の床からの高さをはかると\(15m\)の高さということになるので、\(h=15\)を代入して考えます。

\(U_A=5.0×9.8×15\)

\(U_A=7.35×10^2\)

\(U_A=7.4×10^2J\)

 

物体Bは地下室の床にあるので、\(h=0\)です。計算ナシで、

\(U_B=0J\)

 

その差は

\(ΔU=7.4×10^2J\)

(2)は差を考えるのが楽ですね。