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リ物基 基例5

縦軸が速さ、横軸が時間のグラフを、\(v-t\)図といいます。

この\(v-t\)図では、傾きが加速度を示していて、面積が進んだ距離を示しています。

 

(1)

縦軸に加速度をとったグラフ(\(a-t\)図)を描くために、それぞれの区間での傾きを求めてみましょう。

 

 \(0~40s\)の区間

  傾き\(=\displaystyle\frac{20}{40}\)

   \(=0.50m/s^2\)

 

 

 \(40~100s\)の区間

  傾き\(=0m/s^2\)

 

 

 

 \(100~150s\)の区間

  傾き\(=\displaystyle\frac{-20}{50}\)

   \(=-0.40m/s^2\)

 

以上の結果をまとめて、縦軸を加速度にしたグラフに描きこむと、図のようになります。

このとき、ノートのように白紙からグラフを描くときには、次の項目に注意して採点してください。

 

・縦軸、横軸が矢印になっているか

・縦軸に「加速度」と「\((m/s^2)\)」の両方が書いてあるか

・横軸に「時間」と「\((s)\)」の両方が書いてあるか

・原点\(O\)が書いてあるか

・グラフの線の端点の座標を示す点線が4本ともあるか

・縦軸の値が「\(0.5\)」や「\(-0.4\)」になっていないか(有効数字)

・横軸の値を問題文で与えられた「\(40\)」「\(100\)」「\(150\)」のまま書き込めているか

 

一つ間違えるごとにマイナス1点してください。配点は…、何点でしょうね。多くても5点くらいしか設定されないんじゃないでしょうか。凡ミスが多いと点数は入らなくなります。

 

 

(2)

面積が進んだ距離を示しますので、最初の\(40s\)間のグラフの面積を計算してみましょう。 

 面積\(=\displaystyle\frac{1}{2}・40・20\)

  \(=400\)

  \(=4.0×10^2[m]\)

 

(3)

同様に残りの区間の面積面積も計算してみましょう。

面積計算は好きな方法で計算すれば大丈夫です。ここでは「三角形+長方形+三角形」の合計として計算しました。

 

 面積\(=\displaystyle\frac{1}{2}・40・20+60・20+\frac{1}{2}・50・20\)

  \(=400+1200+500\)

  \(=2100\)

  \(=2.1×10^3[m]\)