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単振動5 単振動のエネルギー

単振動のエネルギー

 入試のことを考えると、本当はしっかり深めないといけない分野ですが、ここでは軽めの紹介程度で終わらせてしまいます。

 教科書でもコラム程度の軽い扱いしかありませんね。重要分野ですので、ゆくゆくは問題演習をしていく中で深めておきましょう。

 

 単振動の力学的エネルギーを導出してみましょう。

 

力学的エネルギー=運動エネルギー+位置エネルギー より

 

\(E=\displaystyle\frac{1}{2}mv^2 + \frac{1}{2}kx^2\)

 

 \(=\displaystyle\frac{1}{2}m(A\omega cos\omega t )^2 + \frac{1}{2}k(Asin\omega t)^2 \)

 

\(\omega=\displaystyle\sqrt{\frac{k}{m}}\) より 

 

 \(=\displaystyle\frac{1}{2}m\omega^2 A^2 (cos^2\omega t +sin^2\omega t) \)

 

 \(=\displaystyle\frac{1}{2}m\omega^2 A^2 \)

 

 \(=2\pi^2 m f^2 A^2\)

 

となりました。

 

 これは、単振動する物体の力学的エネルギーは常に一定で、振幅\(A\)と振動数\(f\)の2乗に比例することを表しています。いま、シンプルに単振動の公式から式変形しましたが、水平ばね振り子だけでなく、鉛直ばね振り子だろうと単振り子だろうと、単振動であれば一般的に成り立っている式です。

 

▼単振動のエネルギー

 \(E=2\pi^2 m f^2 A^2\)