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リ物基 基問55

(1)

重力は\(W=mg\)で計算ができます。

斜面上に物体があったとしても、重力は鉛直下向きにしか働きませんので、そのまま\(mg\)を計算すればいいですね。

 

\(W=mg\) より

\(W=2.0×9.8\)

 \(=19.6\)

 \(≒20N\)

 

有効数字に気をつけましょう。

 

 

(2)

重力を、斜面方向下向きと、斜面に垂直な方向へ分解します。すると、図の赤い矢印のように分力が作図されます。

公式通りにいけば、このとき、斜面方向下向きの力は\(mgsin\theta\)、斜面に垂直な方向への力は\(mgcos\theta\)から計算をしますが、問題文に\(\theta\)が書いていないときには、\(sin\theta\)と\(cos\theta\)は一度も使うことなく解くこともできます。

 

この問題の場合であれば、重力(黄色い矢印)と、重力の分力(赤い矢印)との間にできる直角三角形に\(1:2:\sqrt{3}\)の関係がありますので、それを利用する方が断然ラクです。

 

斜面方向下向きの分力は、\(1:2\)の関係から、重力の半分の大きさの力だとわかります。

なので、\(19.6÷2=9.8N\)

これが、糸の張力\(T\)とつり合っているので、

\(T=9.8N\)

 

また、斜面に垂直な方向の分力は、斜面方向下向きの力と、\(1:\sqrt{3}\)の関係があるのが分かります。

なので、\(9.8\sqrt{3}≒17N\)

これが、垂直抗力\(N\)とつり合っているので、

\(N=17N\)

 

となります。