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リ物基 基問57

まず作図をしてみます。

 

重力を作図して、張力を作図すると、図のようになります。

 

糸の張力は、同じ糸については全て同じ大きさになります。どこか一か所でも大きさが変わると、糸は綱引き関係が崩れて、どちらかの方向に動き出してしまったり、切れたり、たるんだりすることを意味します。

(1)

これらの力のうち、動滑車にかかっている力だけを取り出して考えてみます。

 

すると、動滑車は下へ\(T_2\)で引かれている力を、上向きには2本分の\(T_1\)で支えていることになっているのが分かります。

 

なので、\(T_2=2T_1\)という関係が成立しますね。

 

問題文には、「\(T_2[N]\)を\(T_1\)を用いて表せ」となっていますので、単位もつけて、

 \(T_2=2T_1[N]\)

と表記するのが自然です。

 

(2)

次に、おもり付近の力に着目してみましょう。

\(T_1\)、\(T_2\)は、それぞれおもりともつり合いの関係がありますので、

 \(T_1=Mg\)、\(T_2=mg\)

です。

 

これを(1)で求めた式にそれぞれ代入してみると、

 \(T_2=2T_1\) より

 \(mg=2Mg\)

\(g≠0\)なので、両辺からわり算してやると、

 \(m=2M\)

 

という関係式にたどり着くことができました。