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リ物 基27

(1)

グラフの面積が力積を表します。

面積の計算の仕方は、台形の面積公式を使ってもいいですし、\(3.0s\)から\(5.0s\)までの三角形を切り取って\(0s\)から\(2.0s\)の方に移動させて長方形の面積として考えてもいいですね。自分の慣れた方法で、すぐに求まると思います。

 (面積)\(=12N・s\)

 

(2)

面積が\(12N・s\)だということが求まりましたが、\(0s\)~\(5.0s\)までの間、ずっと同じ力が加わっていたと仮定します。このときの力のことを平均の力と呼びます。この平均の力はいくらでしょうか、という問題です。

 

面積\(12N・s\)がすでに求まっていて、横が\(5s\)ですので、わり算してやると、

 \(\bar F =12÷5=2.4N\)

 

(3)

忘れがちなことですが、グラフで求まるのは、力積だけです。

 

この問題の本来の部分は、質量\(3.0kg\)の物体が\(5.0m/s\)で運動していて、ここにグラフで求めた力積\(12N・s\)が加わることで物体の速度が速くなる、という設定です。

 

グラフで求まったのは、あくまでも、すでに運動している物体に、追加で\(12N・s\)の力積を加えてやった、という情報だけですので、

 (元の運動量)+(加えた力積)=(あとの運動量)

の公式にそれぞれ代入してやって、力積を加えたあとの速度が一体いくらになるのか導出しましょう。

 

 \(3.0[kg]×5.0[m/s]\) \(+12[N・s]\) \(= 3.0v'\)

 \(15\) \(+12\) \(= 3v'\)

 \(3v'=27\)

 \(v'=9.0[m/s]\)

 

と求まりました。