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リ物 基34

平面の衝突の問題のとき、運動量保存則は\(x\)軸と\(y\)軸のそれぞれで成立します。なので、\(v'_1\)と\(v'_2\)をそれぞれ縦と横に分解しておきましょう。

 

図の右向きを\(x\)軸の正、図の上向きを\(y\)軸の正ということにしておいて、それぞれの軸で運動量保存則を立てて計算してみましょう。

 

[\(x\)軸方向]

 \(0.20[kg]×2.0[m/s] =\) \(0.20[kg]×\displaystyle\frac{1}{2}v'_1\) \(+ 0.60[kg]×\displaystyle\frac{\sqrt{3}}{2}v'_2\)

 

[\(y\)軸方向]

 \(0 =\) \(0.20[kg]×\displaystyle\frac{\sqrt{3}}{2}v'_1\) \(- 0.60[kg]×\displaystyle\frac{1}{2}v'_2\)

 

それぞれ両辺\(2\)倍して、式を整理すると、

[\(x\)] \(0.8=0.2v’_1+0.6\sqrt{3}v'_2\)

[\(y\)] \(0=0.2\sqrt{3}v'_1-0.6v'_2\)

 

両辺\(10\)倍して小数も飛ばしておきましょう。

[\(x\)] \(8=2v’_1+6\sqrt{3}v'_2\)

[\(y\)] \(0=2\sqrt{3}v'_1-6v'_2\)

 

\(x\)の式を\(\sqrt{3}\)倍します。

[\(x\)] \(8\sqrt{3}=2\sqrt{3}v’_1+18v'_2\)

[\(y\)] \(0=2\sqrt{3}v'_1-6v'_2\)

 

辺々ひくと

 \(8\sqrt{3}=24v'_2\)

 \(v'_2=\displaystyle\frac{\sqrt{3}}{3}≒0.58m/s\)

 

上の\(y\)の式に代入すると

 \(0=2\sqrt{3}v'_1-6×\displaystyle\frac{\sqrt{3}}{3}\)

 \(0=v'_1-1\)

 \(v'_1=1.0m/s\)

 

となりました。計算は一例ですので、連立式を立ててしまいさえすれば、好きな方法で解いてください。