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リ物 基36

(1)

衝突前の運動量\(mv\)をそれぞれ計算すると、

小球\(P\)の運動量は、\(4.0[kg]×21[m/s]=84[kg・m/s]\)

小球\(Q\)の運動量は、速度が負であることに注意して、\(m[kg]×(-14[m/s])=-14m[kg・m/s]\)

 

衝突後の運動量も同様に計算すると、

小球\(P\)の運動量は、\(4.0×(-3.0)=-12\)

小球\(Q\)の運動量は、\(m×2.0=2.0m\)

 

これらの和が同じになるのが、運動量保存則です。

運動量保存則より

 \(84-14m=-12+2m\)

 \(16m=96\)

 \(m=6.0kg\)

 

 

(2)

衝突する\(2\)球が両方とも動いているときの反発係数の公式は

 

 \(e=-\displaystyle\frac{v'_1-v'_2}{v_1-v_2}\)

 

ですが、この公式はとても覚えにくい上に、符号の間違いも多いです。

 

 \(e=\displaystyle\frac{v'_2-v'_1}{v_1-v_2}\)

 

として覚えてもいいですが、どのみち覚えにくい式ですね。

そこで式の形ではなくて、式の意味で覚えることにします。この式の意味は、

 

 \(e=\displaystyle\frac{遠ざかる速さ}{近づく速さ}\)

 

という意味です。この意味を知っていれば、今この問題の設定では、

 (近づく速さ)\(=35m/s\)

 (遠ざかる速さ)\(=5m/s\)

ですので、

 

 \(e=\displaystyle\frac{5}{35}=\frac{1}{7}\)

  \(≒0.14\)

 

となり、これでややこしい公式を使ったことと同じになります。

反発係数の公式は意味から理解する方がよさそうですね。