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リ物基 基問184

(1)

電流が流れる向きと、電子が動く向きは、逆向きです。

なので、自由電子の動いている向きは 右から左 です。

 

(2)

まずは電流の式を覚えておきましょう。

\(Q=It\) より

 \(Q=1.6×1.0\)

 \(Q=1.6[C]\)

 

(3)

電気量は、電子の個数×電子1つの電気量 で計算できます。

電気素量\(e\)は\(e=1.6×10^{-19}[C]\)ですが、自由電子はマイナスの電荷をもちますので、

自由電子1つの電気量は電気素量にマイナスがついて、\(e=-1.6×10^{-19}[C]\)、と問題文に与えらえています。

 

いま、マイナスを考え始めるとややこしいですので、「電気量=電子数×電気素量」という公式の骨組みの部分を使って考えてみましょう。

 \(Q=ne\) より

 \(1.6=n×1.6×10^{-16}\)

 \(n=1.0×10^{19}[個]\)

 

となります。

どうしてもマイナスの行方が気になる人は、(2)に戻って考えてみます。(2)で求めたものは電気量の絶対値\(Q\)を求めたのであって、実際にはマイナスの電荷が通過していますので、電気量もマイナスの値になるはずです。

これに気付いていれば、

 \(Q=ne\) より

 \(-1.6=n×(-1.6×10^{-16})\)

という立式になりますので、つじつまは合うと思います。ただ、この方法は考え方がややこしい上に、符号ミスを引き起こしてしまいますので、もっと単純に、個数は正の数になるはずだから、というような考え方で符号を判断すれば、それで十分です。