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リ物基 基問190

(1)

抵抗の並列合成は

 

 \(R_{並列}=\displaystyle\frac{積}{和}\)

 

の公式を使うと早いです。

 

 \(R_{BC}=\displaystyle\frac{10×15}{10+15}\)

 

 \(R_{BC}=\displaystyle\frac{150}{25}=6.0\Omega\)

 

 

(2)

抵抗の直列合成は、単純に足し合わせるだけで求まります。

\(BC\)間の合成抵抗が\(6.0\Omega\)と求まったので、これと\(AB\)間にある\(8.0\Omega\)を足し合わせればいいですね。

 \(R_{AC}=R_{AB}+R_{BC}\)

  \(=8.0+6.0\)

  \(14.0\Omega\)

 

最後のたし算の有効数字に注意してください。加減算の有効数字は、位を揃えるルールがありますので、小数第一位+小数第一位の計算を行うときは、答えも小数第一位に揃えます。2桁と2桁の計算なので、答えを2桁に揃える、というルールはかけ算やわり算のときに適用される方のルールです。

なので、\(14\Omega\)は不正解で、\(14.0\Omega\)となります。

 

 

(3)

\(AB\)間の電圧が\(24V\)のとき、オームの法則から、\(8.0\Omega\)の抵抗に流れる電流は\(3A\)だということが分かります。

\(AC\)間の合成抵抗は\(14.0\Omega\)ですので、

 \(V=RI\) より

 \(V=14.0\Omega ×3.0A\)

  \(=42V\)

 

\(AB\)間の電圧は\(24V\)ですので、\(BC\)間の電圧は\(42-24=18V\)となります。

\(15\Omega\)の抵抗に流れる電流について、もう一度オームの法則を適用すると、

 \(V=RI\) より

 \(18V=15\Omega I\)

 \(I=1.2A\)

 

 

 

(3)別

\(AB\)間の電圧が\(24V\)のとき、オームの法則から、\(8.0\Omega\)の抵抗に流れる電流は\(3A\)だということが分かります。

この\(3A\)を\(10\Omega\)と\(15\Omega\)の抵抗に分配しますが、並列部分の電圧が一定なので、電流は、抵抗値の逆比に分配されます。

 \(10\Omega:15\Omega=2:3\)なので、電流は、その逆比の\(3:2\)になります。

よって、\(3A\)を分配すると、それぞれ\(1.8A:1.2A\)ずつ流れることになりますので、\(15\Omega\)の方に流れる電流は\(1.2A\)ですね。

 ここから、電圧を計算すると、\(V=RI\)より\(V=15\Omega×1.2A=18V\)ですので、全体の電圧は\(24V+18V=42V\)です。