· 

リ物 基75

(1)

 \(mg=kx_0\) より

 

 \(\displaystyle\frac{m}{k}g\)

 

 

(2)

この問題では、つり合いの点を原点に設定していますので、おもりが原点にある時点で、すでにばねの伸びが\(x_0\)だけある状態だということを思い出してください。ここからさらに\(x\)だけおもりを引き下げたとすると、ばねの伸びは \((x+x_0)\) だけ伸びていることになります。

よって、おもりにはたらく力の合力は、鉛直下向きを正として、

 \(F=mg-k(x+x_0)\)

となります。

ちなみにこの問題では、\(x\)軸が鉛直下向きに向いていて、それを前提にして問題を作問していますので、記述解答のときには、わざわざ鉛直下向きを正とすることを、宣言しなくてもいいです。

 

 

(3)

合力が求まりましたので、運動方程式を代入すると、

 \(ma=F\) より

 \(ma=mg-k(x+x_0)\)

 

 

(4)

さて、そしたら、この運動方程式を解きましょうか。

 \(ma=mg-k(x+x_0)\) に(1)のつりあいの関係式を代入すると、

 \(ma=kx_0-k(x+x_0)\)

 \(ma=-kx\)

 

 \(a=-\displaystyle\frac{k}{m}x\)

 

 \(-\omega^2x=-\displaystyle\frac{k}{m}x\)

 

 \(\omega=\displaystyle\sqrt{\frac{k}{m}}\)

 

よって、周期は

 

 \(T=2\pi\displaystyle\sqrt{\frac{m}{k}}\)

 

 

(5)

「おもりが鉛直上向きの速度で原点を通り過ぎてから、初めて最高点に到達する」までには、\(\displaystyle\frac{1}{4}T\)だけ時間が経過すればいいですので、

 \(t=\displaystyle\frac{1}{4}T\)

 

 \(t=\displaystyle\frac{1}{4}・2\pi\sqrt{\frac{m}{k}}\)

 

 \(t=\displaystyle\frac{\pi}{2}\sqrt{\frac{m}{k}}\)

 

となりました。