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リ物 基76

(1)

斜面上に物体を置いていますので、重力を作図したあとに、斜面方向と斜面に垂直な方向に力を分解します。

すると、重力の斜面下向きへの分力は \(mgsin\theta\) となります。

これと、弾性力がつり合いますので、

 \(mg sin\theta=kx\) より

 

 \(x=\displaystyle\frac{m}{k}gsin\theta\)

 

 

(2)

おもりをはなしてからばねの伸びが最大になる、というのは、単振動している波の一番高い点(山)から、一番低い点(谷)まで進むのに、どのくらいの時間がかかりますか、と聞いていることと同じです。

この道のりは、往復する振動のうちの半周期を示しますので、

 

 \(t=\displaystyle\frac{1}{2}T\) より

 

 \(t=\displaystyle\frac{1}{2}・2\pi\sqrt{\frac{m}{k}}\)

 

 \(t=\pi\sqrt{\frac{m}{k}}\)

 

となります。

 

周期が \(T=\displaystyle 2\pi\sqrt{\frac{m}{k}}\) となることは、本来は導出が必要な部分ですが、入試の記述ではどうやら、ここを公式扱いとして、それ以降を書いても特に問題ない、という話を某所の入試研究会で耳にしました。

そうだとすれば、この問題はずいぶんと簡略化してもいいことになります。