新リ物基 基問26

気球から小球を落下させる問題です。気球に乗っている人から見ると、「静かにはなした」小球は自由落下するような錯覚がありますが、気球も落下させた人間も小球も全部セットで鉛直下向きに\(5.0m/s\)で進んでいますので、これは鉛直投げ下ろしの問題としてとらえてやる必要があります。

この問題で一番難しいのはそこだけです。

鉛直投げ下ろしの問題だと分かってしまいさえすれば、ただ解くだけですからね。

 

 \(x=v_0t+\displaystyle\frac{1}{2}at^2\) より

 

加速度を\(a\)ではなくて\(g\)、落下方向を\(x\)軸ではなくて\(y\)軸方向とする変換をしてやります。

 

 \(y=v_0t+\displaystyle\frac{1}{2}gt^2\)

 

ここに、分かっている値を代入していきましょう。

 

 \(h=5.0・3.0+\displaystyle\frac{1}{2}・9.8・3.0^2\)

 \(=15+44.1\)

 \(=59.1\)

 \(=59m\)

 

速さのほうが簡単なので、先にこっちを求めればよかったですね。

 

 \(v=v_0+at\) より

 

鉛直投げ下ろしのときは、加速度を\(a\)ではなくて\(g\)として、

 

 \(v=v_0+gt\)

  \(=5.0+9.8・3.0\)

  \(=5.0+29.4\)

  \(=34.4\)

  \(=34m/s\)