作図によって求めると大変ですので、計算によって求めることにします。
力の成分を書き表すときは、矢印の始点を原点としたときの、終点(矢印の先)の座標を書き出す、というルールでした。
そこで、それぞれ5つの力の成分を書き出すと、1マスが\(10N\)なので、
\(\mathbf{F_1}=(F_{1x},F_{1y})=(30,20)\)
\(\mathbf{F_2}=(F_{2x},F_{2y})=(-10,30)\)
\(\mathbf{F_3}=(F_{3x},F_{3y})=(-10,10)\)
\(\mathbf{F_4}=(F_{4x},F_{4y})=(-20,-20)\)
\(\mathbf{F_5}=(F_{5x},F_{5y})=(20,-30)\)
となりました。これを、\(x\)成分は\(x\)成分同士、\(y\)成分は\(y\)成分同士を足し合わせると、いっぺんに5つの力の合力の成分を求めることができます。
\(\mathbf{F}=(F_x,F_y)=(30-10-10-20+20 , 20+30+10-20-30)\)
\(=(10,10)\)
となりました。よって、
合力の\(x\)成分:\(10[N]\)
合力の\(y\)成分:\(10[N]\)
(2)
合力の大きさはいくらか、と言われたら、矢印の長さを聞かれているのと同じです。原点から、座標\((10,10)\)に矢印を書き、その長さを求めなさい、という問題と同じ意味です。
作図すると分かりますが、ちょうど\(1:1:\sqrt{2}\)の三角形の比が現れます。
よって、
\(10×\sqrt{2}≒10×1.41\)
\(=14.1\)
\(≒14[N]\)
とすればいいでしょう。