· 

リ物基 基問166

(1)

グラフの③には、①と②の波を合成したあとの、うなりのようすが分かりやすく見て取れます。

うなりの数は合成波の振幅の大きな動きの部分に注目して、その振幅が大きくなるごとに1回のうなりが発生しているとカウントします。

 

このグラフの③を見ると、\(T[s]\)間に1回のうなりが聞こえることがわかります。

 

なので、1秒間のうなりの回数を\(N[回]\)とすると、

 

 \(T[s]:1[回] = 1[s]:N[回]\)  より

 \(TN=1\)

 

 \(N=\displaystyle\frac{1}{T}[回]\)

 

と表せます。

 

 

(2)

振動数は波の1秒間の振動回数を表しますので、振動した回数の総数を求めようと思えば、

 振動総数\(=ft\)

という関係があります。

 

いま、おんさ\(A\)の振動数が\(f_a\)、おんさ\(B\)の振動数が\(f_b\)で表されていますので、それぞれのおんさが振動した回数は、

 \(f_aT\)、\(f_bT\)となります。

 

 

(3)(4)

問題文に「各おんさが\(T\)秒間に振動した回数の差はいくらか」と書いてありますので、問題文に従う形で計算をしてみます。

 

各おんさが\(T\)秒間に振動した回数は\(f_aT\)、\(f_bT\)です。そしていま、\(f_a>f_b\)の条件がありますので、大きい数字から小さい数字を引き算することで、回数が負の数にならないようにします。

 

グラフ③から、振動回数の差は1回ですので、

 

 \(f_aT-f_bT=1\)

 

よって

 

 \(f_a-f_b=\displaystyle\frac{1}{T}\)

 

(1)より、\(\displaystyle\frac{1}{T}=N\)なので、

 

 \(f_a-f_b=N\)