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リ物 基問286

 渦電流(うずでんりゅう)の問題です。

 

金属板の表面近くで磁石を動かすと、金属板上の自由電子が動き、渦を巻きます。

この電流を渦電流(うずでんりゅう)といいます。

 

ただ、板全体の場のことを考えるとややこしいですので、ここでは点Aと点Bの2か所にそれぞれ独立した円形のコイルが置いてあるとイメージしてください。そして、それぞれのポイントで電磁誘導を考えることにします。

 

いま、点Bの上に磁石がありますが、この磁石を点Aの方に動かします。

すると、点BからはN極が遠ざかりますので、点B付近では、N極さん遠ざからないでくださいとS極を発生させます。

点Bの部分だけを考えると、金属板の裏にN極が発生しているはずです。

 

なので、点Bで右ねじの法則を適用してやると、親指を下に向けてやって、時計回りの電流が流れます。

 

 

次に点Aについても考えてみましょう。

点AにはN極が近づきますので、点A付近では、N極さん近づかないでくださいとN極を発生させます。

このとき金属板の裏にはS極が発生しているはずです。

 

なので、点Aで右ねじの法則を適用してやると、親指を今度は上に向けてやって、反時計回りの電流が流れます。