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新リ物 基35

 

(2)

先に(2)を解いてしまいましょう。

\(1.60m\)の高さから自由落下させたところ、\(0.90m\)の高さまで跳ね上がった、という情報が分かるので、

 

 \(h'=e^2h\) より

 

 \(0.90=e^2×1.60\)

 

 \(e^2=\displaystyle\frac{0.90}{1.60}=\frac{9}{16}\)

 

 \(e=\displaystyle\frac{3}{4}\)

 

よって

 \(e=0.75\)

 

これが一番早く求まる方法でしょう。

 

 

(1)

自由落下での速さを求める問題ですので、通常であれば \(v=v_0-gt\) なりを使って求めるのをひらめくかと思います。

ですが、落体公式にはもう一つ、経過時間が不明のときにつかう「\(v^2-v_0^2=2gy\)」というものもありました。

 

これを使うのが一番早いですので、その解説をします。

鉛直下向きを正として、

 

 \(v^2-v_0^2=2gy\) より

 

 \(v_1^2= 2 ×9.8 ×1.60\)

 \(v_1^2= 2 ×2×0.1×49 ×0.1×16\)

 \(v_1=2×0.1×7×4\)

 \(v_1=5.6m/s\)

 

とします。そのままかけ算を進めるのではなく、素因数分解を利用して、2因数(2×2とか、0.1×0.1とか)にセットでルートを取ることで計算を簡単に進めることができます。

 

 

\(v_2\)のほうは、反発係数の公式から、

 

 \(v_2=ev_1\)

 \(v_2=0.75×5.6\)

 \(v_2=4.2m/s\)

 

とするのが早いでしょう。

あるいは、\(v_1\)とおなじく、\(v^2-v_0^2=2gy\) を利用して解くこともできます。

 

 

(3)

 \(h'=e^2h\) より、

 \(h'=0.75^2×0.90\)

 \(h'=0.50625\)

 \(h'=0.51m\)