· 

新リ物 基39

説明のために、図の右向きを\(x\)軸正の向き、図の上向きを\(y\)軸の正の向きと決めておきます。

 

(1)(2)

なめらかな床に小球が衝突したとき、衝突の前後では面に垂直な力しか受けることがありません。

 

なので、\(y\)軸方向の速度に関しては、力や力積を受けて変化する可能性が考えられますが、\(x\)軸方向には何の力も加わりませんので、速度の\(x\)成分は変化しません。

 

はじめ、小球が\(v_0\)で進んでいます。\(1:2:\sqrt{3}\)の直角三角形の比の関係がつかえますので、

 

 \(v_x=\displaystyle\frac{1}{2}v_0\)

 

 \(v_y=\displaystyle\frac{\sqrt{3}}{2}v_0\)

 

となります。

この速さで衝突したあと、45°ではねかえっていることから、\(x\)成分が変わらず、\(y\)成分は\(1:1:\sqrt{2}\)の関係から、\(x\)成分と同じ大きさになるので、

 

 \(v_x=\displaystyle\frac{1}{2}v_0\)

 

 \(v'_y=\displaystyle\frac{1}{2}v_0\)

 

となります。

 

 

(1)

さて、ここから\(v\)を計算してみましょう。

 

反射した小球の速さは\(1:1:\sqrt{2}\)から、

 

 \(v=\displaystyle\frac{1}{2}v_0×\sqrt{2}\)

 

 \(v=\displaystyle\frac{\sqrt{2}}{2}v_0\)

 

となります。

 

 

(2)

反発係数は、\(y\)軸成分にだけ注目をしたときの、小球が床に近づくときの速さと、小球が床から離れるときの速さから計算します。

 

 \(e=\displaystyle\frac{遠のく速さ}{近づく速さ}\)

 

 \(e=\displaystyle\frac{|v'_y|}{|v_y|}\)

 

 \(e=\displaystyle\frac{\displaystyle\frac{1}{2}v_0}{\displaystyle\frac{\sqrt{3}}{2}v_0}\)

 

 \(e=\displaystyle\frac{1}{\sqrt{3}}\)