加熱すると加熱した分だけ温度が上昇します。このときの熱のことを顕熱といいます。
▼顕熱
(1)熱容量Cで表す
\(Q=CΔT\)
(2)比熱cで表す
\(Q=mcΔT\)
(1)
\(Q=CΔT\) より
\(3.8×10^2=C×2\)
\(C=1.9×10^2J/K\)
\(ΔT\)は温度の変化分なので、\([℃]\)でも\([K]\)でも関係なく使えます。
たとえば、0℃から2℃と考えようが、273Kから275Kと考えようが温度の差の部分は2度ですからね。
変に換算すると大変なので、深く考えずにいきましょう。
(2)
\(Q=mcΔT\) より
\(3.8×10^2=5.0×10^2×c×2\)
\(c=0.38J/(g・K)\)
比熱の単位は難しいので、私は覚えていません。公式を単位で式変形すると、
\([J]=[g][?][K]\) から
\([?]=\displaystyle\frac{[J]}{[g・K]}\)
\([?]=[J]/[g][K]\)
となるので、覚えなくてもその場でなんとかする方法を知ってるんです。これは、今後出てくる単位すべてに使える技なので、単位は、覚えるか作るか、好きな方で身につけていきましょう。
成り立ちから考えると\([g]\)と\([K]\)は、まとめて分母にいることがわかるようにしておかないといけないので、\([J/g・K]\)ではなく、\([J/(g・K)]\)と書くようにしましょう。
それから、高校の範囲では、\([g]\)と\([K]\)が別の単位であることを強調するために、\([J/(gK)]\)ではなく、ドットをきちんと打って、\([J/(g・K)]\)とします。専門書ではドットを省略しているものも多々見られますが、高校範囲ではきちんとドットを書いておく方がいいと思います。