新リ物基 応問160

(1)

波の速さは2.0m/sなので、1.0s後には波は2.0mだけ右に進みます。

進行している波は連続波なので、問題の図に記載されている部分の波だけでなく、左側に永遠に続いている波も考えて作図してください。

図の左端めいっぱいまで波を描きます。

これによって、

点Pの入射波の変位(縦軸座標)は、0.20m

次に、壁の内側に描いた仮想的な波を折り返します。

いま、自由端を考えているので、線対称に折り返します。

線対称に折り返す際、壁の内側の波を消してはいけません。作図に用いた線はすべて残しておきましょう。

これによって、

点Pでの反射波の変位も0.20m

合成波は、入射波の変位と反射波の変位を足し合わせてやればいいので、

0.20+0.20=0.40m

となります。

作図すると、図の緑色の波形の部分が合成波の部分です。

(2)

おそらく、ほとんどの人がまず作図をして考えていくと思いますが、作図をせずに解く方が早いので、そちらの方法を教えます。

 

腹や節の位置、と問われた場合、この問題は定常波の問題です。

定常波の特徴として、振幅こそ元の波の2倍になりますが、振動数も波長も周期も、元の波と同じ値を取ります。

つまり、節は何個か、という問いに対して即座に判断できることとして、節と節の間の距離は元の波での交点と交点との距離と同じ、というワザが使えます。

この問題の場合だと節間隔は4.0mですね。

 

次に、固定端反射の問題だということから、少なくとも点Pは固定されているため節そのものになる、ということが分かります。

あとは、ここを起点に4.0mごとに節があるわけですから、x=8.0、4.0、0mの点に節があるということがわかり、節の数は3個と判断できます。