(1)
マイクロファラド[\(\mu F\)]を \(10^{-6}F\) に直す必要があります。
その変換をしておいてから、
\(Q=CV\) より
\(Q=6.0×10^{-6}×15\)
\(Q=90×10^{-6}\)
\(Q=9.0×10^{-5}\) [C]
(2)
極板を広げる前 \(Q_0=C_0V\) が成立している。
ここで、
\(C_0=\varepsilon_0\displaystyle\frac{S}{d}\)
なので、極板間隔を広げると、電気容量は
\(C'=\varepsilon_0\displaystyle\frac{S}{3d}\)
\(=\displaystyle\frac{1}{3}・\varepsilon_0\frac{S}{d}\)
\(=\displaystyle\frac{1}{3}C_0\)
となる。コンデンサーを電池につないだまま極板間隔を広げると、\(V\)が一定のままであるから、電気容量と電気量を別の文字で書くことにして、
\(Q'=C'V\)
となる。先ほどの式を代入すると、
\(Q'=\displaystyle\frac{1}{3}C_0V\)
\(Q'=\displaystyle\frac{1}{3}Q_0\)
\(=3.0×10^{-5}\) [C]
初めの電気量が\(9.0×10^{-5}C\)、極板を広げた後の電気量が\(3.0×10^{-5}C\)であるから、電荷は電池に逆らって流れていると考えられる。よって向きは②
そして、その量は、操作前後の電気量の差を求めてやればいいので、
\(\Delta Q=9.0×10^{-5}-3.0×10^{-5}\)
\(=6.0×10^{-5}\) [C]
ここでは大きさを問われているので、ひき算を逆に計算してマイナスがついたとしても、ちゃんと正の数で答えてやれば正解になります。