図1の方は直列回路なので、電流が一定です。
図2の方は並列回路なので、電圧が一定です。
それをうまく利用しながら考えましょう。
\(10\Omega\)と\(20\Omega\)の抵抗を直列に接続しているので、合成抵抗は2つを足した\(30\Omega\)です。
電源電圧が\(6.0V\)なので、オームの法則を使うと、
\(V=RI\) より
\(6=30I\)
\(I=\displaystyle\frac{6}{30}\)
\(=\displaystyle\frac{1}{5}\)
\(=0.20[A]\)
となりますので、電力は、\(P=VI=RI^2\) より
\(P_1=10×0.20^2\)
\(=0.40[W]\)
\(P_2=20×0.20^2\)
\(=0.80[W]\)
となりました。
図2の方はもう少し楽をします。どちらの抵抗にも同じ電圧が加わっていますので、そもそも電流を求めること自体を省略してしまいましょう。電力の公式にオームの法則を適用して、
\(P=VI=V×\displaystyle\frac{V}{R}=\frac{V^2}{R}\)
と変形してしまえば、電流の値なしで問題を解くことができます。
\(P_1=\displaystyle\frac{6.0^2}{10}\)
\(=\displaystyle\frac{36}{10}\)
\(=3.6[W]\)
\(P_2=\displaystyle\frac{6.0^2}{20}\)
\(=\displaystyle\frac{36}{20}\)
\(=1.8[W]\)
となりました。