渦電流(うずでんりゅう)の問題です。
金属板の表面近くで磁石を動かすと、金属板上の自由電子が動き、渦を巻きます。
この電流を渦電流(うずでんりゅう)といいます。
ただ、板全体の場のことを考えるとややこしいですので、ここでは点Aと点Bの2か所にそれぞれ独立した円形のコイルが置いてあるとイメージしてください。そして、それぞれのポイントで電磁誘導を考えることにします。
いま、点Bの上に磁石がありますが、この磁石を点Aの方に動かします。
すると、点BからはN極が遠ざかりますので、点B付近では、N極さん遠ざからないでくださいとS極を発生させます。
点Bの部分だけを考えると、金属板の裏にN極が発生しているはずです。
なので、点Bで右ねじの法則を適用してやると、親指を下に向けてやって、時計回りの電流が流れます。
次に点Aについても考えてみましょう。
点AにはN極が近づきますので、点A付近では、N極さん近づかないでくださいとN極を発生させます。
このとき金属板の裏にはS極が発生しているはずです。
なので、点Aで右ねじの法則を適用してやると、親指を今度は上に向けてやって、反時計回りの電流が流れます。