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関西大学の物理 2019

※記事の内容を鵜呑みにせず、常に最新の情報を入手し、複数の情報源から判断してください。

この記事も不定期で更新していきます。

 

 

■日程

関西大学の一般入試では同じ学部を最大4回受けることができます。

 ① 全学部日程

 ② 学部個別日程1日目

 ③ 学部個別日程2日目

 ④ 後期日程

 

 

■出題スタイル

 ① 全学部日程

  90分で大問2題。100点満点。

 

 ② 学部個別日程

  理科1科目型と理科2科目型とがあります。

  理科1科目型は75分で大問3題。150点満点。

  理科2科目型は100分枠で物化ともいっぺんに解く。大問3題。200点満点。

 

 ③ 後期日程

  75分で大問3題。150点満点。

 

 

■学部個別理科2科目型

 理科2科目型で出願すると、物化or物生(or化生)の両方が受験科目になります。出願時にまず「物基物理」「化基化学」「生基生物」の3つの中から2科目をどれにするかを届けます。ここでは理科2科目に「物基物理」と「化基化学」を選んだと想定して話を進めます。基礎のみは選択できません。基礎と専門の両方をまとめて1科目とカウントします。

 

 当日、大問が6題掲載された冊子が配布されますが、このうちから4題を試験当日、試験時間内で選んで解答するシステムです。なので、事前に物物化化の4題でいきます、のような申請は不要で、当日その場で問題を見てみて、もしくは軽く解き始めてみて、どの4題が有利かを即座に判断してから提出解答を完成させます。

 物理が得意です、という場合は物物物化という4題をチョイスすることもできますし、逆に化学に重点をかけて物化化化の4題で解答をすることも可能です。

 私のところに質問に持ってくる物理受験組は、物物物化の4題を狙って対策をして、化学のうちの理論か無機か有機のどれかの単元だけを集中と選択で対策している受験生が多いように思います。

 同時に、当日物理の3問目がどうしても肌に合わず、力学と波動はできたが電磁気がその年は難しかったから急きょ化学2題に変えた、というような話もよく聞きます。

 時間を計った上で、物化6題から4題をその場で選んで解答する、という練習は過去問演習のときからやっておきたいですね。

 

 

■全般対策

 全学部日程と後期日程は同じような出題スタイルなので、過去問は相互に使いまわすことができますが、学部個別入試は別のタイプの入試なので、ここで合格を狙うのであれば過去問を使い分けておくと確実です。ただ、学部個別を受けるから全学部の過去問は解きません、というのではもったいないですので、時間が許すのであれば全学部と学部個別に関係なく、過去問チャレンジはしておくべきかと思います。

 1つの過去問を解いて採点するのに2時間かかるとします。その後、見直しや解き直し、復習まで含めると、物理だけに勉強時間を費やしたとしても1日はかかります。他の科目との両立を考えると、1つの過去問をきちんと解くのに3日は見積もっておくと余力が残るでしょう。

 この計算で行くと、1年分の過去問で4セット。3年分の過去問12セットを解くとすると、3日×12セット=48日ほどを見積もることになります。2月頭が試験日ですので、1月にセンター試験の勉強をすることを考えると、11月、12月あたりには過去問を使った受験対策に移りたいところです。ですが、そんな時期に過去問を解く知識はありませんので、結局センター試験明けから詰め詰めで学習することになります。

 前もって時間を見積もっておいて、12月、1月以降のプランを想定したときの夏や秋の学習方法を決めておきましょう。